会社の受付で使う

概要   会社のドアの前に、アナログ電話機を置いて、
そのアナログ電話機の前に、電話番号のリストを置いて、
目的の部署の番号をダイアルさせるという簡易的な
受付を行っている会社は少なくありません。

大きい会社であれば、それでいいのでしょうが、
受話器を上げただけで通話が開始されれば、
お客さんにダイヤルしてもらう手間が省けます。

このセクションでは、Asteriskを使って、それを
実現してみようというものです。


用意するもの   とりあえず以下のものを用意しました・・・

番号 要るもの 数量 メモ
1 アナログ電話機 1つ 電源アダプターが要らないような簡易的なものでOKです。
2 アナログボード 1枚 今回はOpenVoxA400Pを使用しました
3 電話線 適量 電話機からasteriskサーバまでの距離
4 小さい机 1つ 電話機をのっける机

設定   受話器をあげたとたんに、extensions.confの特定のセクションを
開始するためには、zapata.confの設定のところで、『immediate=true』を
記述するだけです。


① /etc/zaptel.confの末尾に以下の2行を追加
fxols=1,2
fxsls=3,4

② /etc/asterisk/zapata.conf
[channels]
context=zaptel-analog-fxo
switchtype=national
signalling=fxo_ls
rxwink=300		; Atlas seems to use long (250ms) winks
usecallerid=yes
hidecallerid=no
callwaiting=yes
usecallingpres=yes
callwaitingcallerid=yes
threewaycalling=yes
transfer=yes
canpark=yes
callreturn=yes
echocancel=yes
echocancelwhenbridged=yes
rxgain=0.0
txgain=0.0
group=1
callgroup=1
pickupgroup=1
★immediate=yes
group=1
channel=>1
group=2
channel=>2

context=zaptel-analog-fxo
busydetect=yes
busycount=3
usecallerid=no
hidecallerid=no
callerid=zap1
signalling=fxs_ls
echocancel=yes
immediate=no
callwaiting=yes
usecallingpres=yes
callwaitingcallerid=yes
threewaycalling=yes
transfer=yes
canpark=yes
callreturn=yes
echocancel=yes
echocancelwhenbridged=yes
rxgain=0.0
txgain=0.0
group=3
channel=>3
group=4
channel=>4

③ /etc/extensions.conf
[zaptel-analog-fxo]
exten => s,1,Dial(※1)
exten => s,n,HangUp

上記の※1の部分に、鳴動させたい電話機の番号を設定する。
カンマで区切って電話番号を並べれば、一斉鳴動する。

やってみる   実際にやってみましょう。

小さいテーブルをドアの前に出してと・・・・

そこに電話機をのっけてと・・・・

そして、電話線をドアの隙間から室内に引き込んで・・・

外の受話器をあげると、内線が鳴動して、内線電話の受話器を
あげて通話ができれば完了~