PRI接続(INS1500)など(2006年頃の記事)

概要   PRIというのは、Primary Rate Interfaceつまり日本語で言うと「一次群インターフェース」といいます。
というか、日本語にしても良く分からないと思いますので、詳しい事は無しにして、とりあえず、これで
何ができるのかというと、NTTのINS1500などのデジタル回線につなぐことができるようになる訳です。
今回チェックするDigium社のTE210Pというボードは、T1やE1などのインターフェースにも
対応しています。

TE210P   そんで、これがTE210Pです。



デジタル回線を2回線(2スパン)入れることができます。
TE210Pは3.3Vの64BitPCIに対応したバージョンです。
パソコンなどで利用するのであれば、5VPCIのタイプもあります。

インストール   まず、PCにTE210Pボードを入れましょう。
64ビットPCIの長いスロットに入れれば良いです。

次にドライバを設定します。
すでに、Asteriskがmake済みであると仮定します。
/etc/zaptel.confファイルを設定します。

span=1,1,0,esf,b8zs
fxsks=1-8
fxoks=9-24
loadzone=jp
defaultzone=jp

次に、以下のコマンドを投入します。

modprobe zaptel

何事もなければ、エラーメッセージなどが表示されずに終わるはずです。
さらに /var/log/messages を見て、エラーが出ていないことを確認します。

次に、以下のコマンドを投入します。

modprobe wct2xxp

これは、TE210P用のドライバなので、別のボードを利用している人は
以下の表示したがって、ドライバ名を変えます。

X100P wcfxo
TDM* wcfxs
S100U wcusb
T100P wct1xxp
E100P wct1xxp
T400P tor2
E400P tor2
TE410P wct4xxp
T100P/E100P wct1xxp
TE205P/TE210P wct2xxp
TE405P/TE410P wct4xxp
TE110P wcte11xp
TDM cards wctdm
X100P wcfxo

これで何もエラーが出なければ、以下のコマンドを投入します。

ztcfg -vvvv

上記のコマンドを投入すると約1秒から2秒くらい固まりますが
正常にコマンドが終了すればプロンプトにちゃんと戻ってきますので
Ctrl-Cとかやらないで待ちましょう